それから3週間の月日が流れた。

その日は土曜日だった。

三年生が帰り、二年生と一年生だけに
なった時、突然るな先輩が美緒を呼び出した。

あまりに唐突過ぎて、一年生は皆
ドキドキしていた。

それと同時に、美緒が何を話しているのか
とても気になった。

10分ほどすると、美緒が帰ってきた。

皆で美緒に駆け寄ると、美緒は

「次、陽菜だって。」

それだけ言うと、近くのベンチに
一人座った。

「陽菜、頑張れ。」

渚や桃華が陽菜の肩に手を置いて言った。