ケータイ小説 野いちご

100日と10時間の恋

第一章:出会い
初出勤

今日は初出勤

面接のときにも感じたけど

建物が大きくてすごい

「今日からよろしくお願いします!」

制服・・・ナース服に着替え

今日から働く病院である

『永谷病院』のナースステーションで深めに礼をする

「それじゃ、軽く自己紹介してくれる?」

「は、はい!

植野愛希(ウエノ アキ)、22歳です

患者さんと心をかよわせられるよう

頑張りたいと思います!」

なぜか名前を噛みそうになったけれど

笑顔で、を心掛けた

「あなたが期待の新人さんね?

私は柏原千春(カシワラ チハル)

2年前に入ったばかりなの。よろしく!」

その辺の男の人よりも男らしそうな綺麗な人・・・

「柏原さんにあなたの指導を任せてあるから、仲良くしてくださいね」

「はい!」

「あ、それとうちの病院は、新人さんには1人ずつ患者さんを看てもらうことになってるから把握しといてください」

「はい!

・・・・え?」

婦長さんは奥に歩いていく

え、ちょっと待って聞いてないよ来てそうそう患者さんまかされるなんて・・・

「ふふ・・・っ(笑)

そんなに固くならないで!

言葉は足りないけど、さっき私が言ったみたいに期待してるのよ

『植野さんなら大丈夫』・・・ってね?」

「そうなんですか・・・

でも何でなんですか?

そんなに期待されることなんて・・・」

期待されるようなこと、してたかな?

「聞いたわよー?

国試を一発・・・しかも主席で合格だって!」

※国試→国家試験。ここでは正看護師の試験。

「え!?植野さんすごい!!」

「正看の試験を主席なんて・・・!」

周りで聞いてた他の看護師の人たちも

私の周りに集まってきた

みんな明るくていい人みたい



安心したのも束の間

担当を任される前にいろいろ覚えることがあって大変だった

その患者さんとの初対面は明日らしいけれど

名前だけ教えてもらった

五十嵐深月(イガラシ ミヅキ)さん

男性の患者さんらしい



この人がこれからの私の人生を

私自身を変えてくれるとは

今目の前のことに必死で

考えることはなかった

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