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「それじゃ、今日はこれで終わりだ。

夏休み中、くれぐれも怪我などしないように」



そういうクソ教師の視線が1度私の方に向いた




喧嘩売ってんのか、コラ




「さよーなら」



「「「「さよーなら」」」」



ついにきました放課後



「凛、頑張れ」


「凛ちゃん、ふぁいとっ」




2人に見送られ教室を出る私



一瞬だけ、優と目があった



………気がした




「こんにちは、天野さん」



中庭に着くと、すでに小林先輩がベンチに座っていた




「…どーも」



「座って」



私はおずおずとベンチに座る




「あのー、話って?」



隣でニコニコ笑う小林先輩に聞く



「あー、うん…」



ふと、小林先輩の表情が暗くなった



「先輩?」



「あの、さ、天野さんは優くんのことが好き?」




えっ?



急にこんな質問かよ



「………まぁ」



私は首の後ろに手を当てて答えた



なんか恥ずいな、こういうの



「そっか…

あの私ね、天野さんに謝らなきゃいけないことがあるの」



少し涙目になって言う小林先輩



「謝らなきゃいけない、こと?」



「そう。
実は……優くんと付き合ってるっていうのは、上辺だけで。


本当は………優くんを脅して、無理やり付き合ってたの」





_______________はぁ?