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「よーし、この時間は体育祭の練習をする!
各種目ごとに分かれて練習するように!」


実行委員の集まりから1週間くらいたった今日



今日は体育祭の練習に2時間とってあるらしい


「リレーに出る人は、そっちを優先させるように」



あ、私リレーか



はっと思い出し、騎馬戦の練習場所に行きかけていた体の向きを変える


「じゃ、リレーの練習頑張ってね〜!」


「頑張ってっ!」


萌と美里が大きく手を振りながらさけぶ



私は手を振り返して、既にリレーメンバーが集まっている場所へ向かった



「じゃー、これからリレーの練習をする。
走順は、クラス順だ。
女、男、女、男の順で走る。

まず少しアップしてから、走ってみよう」


先生の言葉にみんなで頷き、校庭を軽く走る


私は小学校から陸上とバスケをやっていたからこんなの楽勝だった



軽くアップをし終わり、リレーを走る順に並ぶ



1人で校庭1周を走るから、みんな同じところからスタートだ



「よーい……」


パァン_____



その音を合図に第一走者が走り出す


おー、速いじゃん



A組の女子は、かなりの好タイムで走り、A組の男子にバトンを渡す



あの人も速いな……



ってあいつ、ヒロじゃね?


足、速いんだ



そんなことを考えながらバトンを受け取る位置につく