-次の日-


恵「おっ!ユリアおはよう〜!」


ユリア「おはよ〜寝不足~…」


恵「私も…授業中寝る気満々なんだけど。」


ユリア「ほんと…今日も昼寝コースかな。」


それから、授業中朝はずっと寝ていた。
と言っても、普段からしょっちゅう寝ていて授業についていけてないから結局は授業中起きていても内容はさっぱり分からない。




──それから、学校も終わり下校している時。


ユリア「ねえ。管野さんって、何歳なんだろう…」


恵「え?慶太くん?確か23だよ。どうしたの?好きになっちゃったとか?(笑)」


にやりと笑みを浮かべながら聞いてくる。


ユリア「あ、そっちのほうじゃなくて、お兄さんのほう!」


恵「晴人さん?……そう言えば、慶太くんが6つ上の兄が1人いるって話していたから、多分29だと思う!」


ユリア「29かあ……」

私ははじめて管野さんの年齢を知った。


恵「まさか、あれだけ5年前の人が忘れられないって言っていたのに晴人さんに惚れたとか?(笑)」


ユリア「…いや……!そんなことはないよ!ただ晴人さん見た目すごく若いからいくつなのか気になっただけ!」


まさか勘づかれたかと思って一瞬ドッキリした。



恵「……あ〜確かに。それにしても、あのルックスは、絶対女にモテるよね〜。」


恵がそう言った時、胸がチクリと痛んだ気がした。


恵の言う通り、管野さんは凄くかっこいい。5年前の頃もかっこよかったけど、今の管野さんは昔に増してかっこよくなっている。


深い黒髪、眉よりは上だが右に流れた前髪、キリッと整えてある眉毛、体型は平均の男の人ぐらいなのに程よくがっしりとしていそうな体、笑った時に出来るえくぼに、二重のまぶたの奥から見える優しそうな瞳。


全てが愛しく、管野さんに関しては、3割増しぐらいで普通の人が見る目より、良く見えていると思う。