「七実。ちょっといいかな?」


次の休み時間。

意を決意して七実に話しかけた。


「なぁに?チュリちゃん」


2人で廊下に出る。


「あのね。伊吹君のことなんだけど…」

「翔君?」


七実の瞳をまっすぐ見つめる。

友達なら、言わなくちゃ……!


「伊吹君、好きな人いるの!」

「…………え?」