side 小野昴





どんなに苦しくても、


どんなに悲しくても、



笑顔を絶やさない君に、



俺は何をしてあげられるだろう。








「すーばーるー?」



「うおっ!」



「何ぼけーっとしてんの? 寝不足?」





ピタ、と額に当てられた冷たい千鳥の手。



覗き込む顔が近い。





「……ちょっと考え事。」





額に置かれた千鳥の手を払い、顔を逸らした。





「考え事?」



「考え事。」



「なにー?」



「秘密。」





お前の為に出来ることを考えてるとか、絶対言えねえだろ……。





「今日は何したい?」



「今日はー……。」