結局、昨日のうちに咲ちゃんから電話はかかってこなかった。 連休明け、いつも通り制服を着て、でもいつもより遅く、家を出た。 いつもは始業時間の20分前には着いているけど、今日は遅刻寸前。 みんながもう着席をしている頃に到着した。 「愛歌ちゃん、おはよう!」 「おはよう、美波ちゃん。」 今の席は1番後ろの真ん中。 斜め前には美波ちゃん。 美波ちゃん以外は喋ったことのない男子。