ケータイ小説 野いちご

男装騎士~あなたの笑顔護ります~

第1章
呆気なく




私が、目を覚ましたのは見知らぬ部屋のベッドの上。



パチパチと何度か瞬きをして自分の状況を思い出す。
ああ、やっぱりここは現実だったのか。



そう感じたのは、取り出した左手の人差し指にはめられた指輪を見て。





ゆっくり体を起こすと、体中が痛い。
中でも、左の足首がズキズキと痛む。



そういえば、ノアとの手合せの時に痛めたんだった。




私、結局負けたんだ。
蹴りを入れられて、あっけなく吹き飛ばされた。

そのまま気絶するなんて、情けないや。






部屋を見渡すと、物の少ないベッドとアンティークな机と椅子だけの殺風景な部屋。
ここは、あの塔の中の一室なんだろうか。






ガチャ。



そんなことを考えていると扉が開かれた。







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