あたしは自分の耳を疑った。 「本気でいってるの!?少香!!知ってるでしょ!?見世のものとの恋愛はご法度だって!!」 と言うと少香は泣きながら、 「わかってる。バレたら死ぬかもしれないくらいの折檻を受けることも。でも諦められないの」 と泣きじゃくった。あたしは少香を黙って抱きしめた。 「へぇー。いい事聞いちゃったなぁ」 そんな呟きに気づかずに。