ケータイ小説 野いちご

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ヒトの世界

第一章
第三話

第三者SIDE



「ぐおぉぉぉぉお!!首と後頭部がめっさ痛いっ!!ほんっと痛いっ!!」



自分のクラスを全速力で走り過ぎようとしてしまっていた少年は思わぬ攻撃を受け、廊下でそう呻きながら人目を憚らずゴロゴロ転がった
オーバーリアクションなのでは・・・と言いたい所だが先程のラリアットは見事なまでのクリーンヒット
それに加え、勢いで後頭部を堅い廊下の床にぶつけるという何とも嬉しくないおまけつき

・・・よく気絶しなかったな


未だに痛みにもだえている少年の名前は明空千陽(アケゾラチヨウ)

高校生活2カ月目に突入した男子高校生である
明るくってお調子者なクラスのムードメーカー
コミュニケーション能力も異常に高く、交友関係はとても広い

そんな彼は茶色の無雑作ヘアーに同じような茶色の眼、身長は平均以上で顔は非常に整っており、所謂ジャニ系イケメンといっても過言は無いだろう
ついでに頭の方もまぁまぁよく、運動神経は抜群

神は彼に一物も二物も与えたのか・・・と言わしめる位のハイスペックな奴だ

弱点は・・・お分かりだろうが、『虫』である




「・・・本当にイケメンってこんな変な行動してても絵になりやがるから腹立つわー・・・滅べ(悪いな。奇行をしているお前が見るに耐えなくてつい・・・反省はしてねぇよ?)」



「本音と建前を逆にしてるつもりだろうけどどちらもさして変わんねぇよ!?」



そんな千陽にラリアットかましただけでは飽き足らず追撃とばかりに毒を吐いた少年の名は志岐咲哉(シキサクヤ)

千陽のクラスメート兼幼馴染だ
短気で気が強く神経質な為か相手が幼馴染だからか毒に遠慮が全くない

癖のある銀髪に黒い三白眼で目つきが悪い少年で口が悪く皮肉屋でもあるせいか、嫌われやすく勘違いされやすい
しかし、性根はいいやつで優しさの裏返しという感じもあるにはある

今回も通り過ぎようとしていた阿呆な千陽を結局は止めていた所とか

そんな彼の身長は162cmと小柄で彼の最大のcomplexであったりする
特技は体操競技で動きは俊敏・・・さっそく体操部のスカウトが来るほどである


ひでぇ~やつ~と千陽は涙目で咲哉を見上げた
咲哉はそれすらも冷ややかな目を向けていた

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