「春…。母さんはねお前のことを…売ったんだよ」

え…? か..あさん?あたし吉原に行くの?
母さんはあたしのことを売るの?

「っ!母さん!?嘘だよね?あたし嫌だよ!!母さんとずっと暮らしたいよ!!」

母は涙を拭いて冷たく言った。
ーーーーー早く行きな

「母さん!!嫌…嫌だよ!!」

「嘘だって言ってよ!母さん!」

母さんは最後に男に言った。

「女衒さん。ちゃっちゃと連れて行ってくださいな」