「募集日時などツイートするのでその中で都合のいい日があれば連絡ください❤︎」

と、コピーした文を貼り付けてDMにきた男に返事をする。

普通じゃなかろうがどうだっていい。

悲しいとかじゃない

物足りないんじゃない

暇つぶし。

お金くれるから。



ただそれだけなのだ。

他の人は軽蔑するであろうやり方で私は生活する。

決してマトモじゃないけれど、容量の悪い私にはこれしかなかった。


「はい、今日もおねがいね。」


二万円を私に渡す今日の相手。

おもむろに私の衣服を脱がしていく。


嗚呼。



この人は私が逃げないように一緒にシャワー行く気か。


こういう人は多いい。
でも信用できない。


お風呂でいれてこようとする人が多いいからだ

だってお風呂ならゴムできないから。
生はダメなのに。


油断しないよう気を張ってシャワーに向かい、相手の体を丁寧に洗う。


もうこれが仕事みたい。

普段は女子高生なのにね。


このおじさんはそんな女子高生の時間と体を買っているんだ。


私の大事な時間を。


その対価に二万円渡すんだ。

折り目のない綺麗なお札のときもあれば

余裕のなさそうなおじさんが渡してくる折り目のあるお札だったり。


こういうところでも人間性はでるんだよね。

なんて考えていると今日の相手は終わっている。

シャワーを浴び、服に着替えて鞄の中のお金を確認し、ホテルを後にする。


もう11時か



家には誰もいない。


母親は浮気して出て行ったし、父親は死んだ。

そんなもん。
母親は私が一人でも迎えには来ないしそういう人だってわかっていた

性にだらしなく
男に縋り
ホイホイついていく



そんな母親の血を受け継いだ私は、今や援助交際なんてするほど落ちていた。

そうさせた原因なんてないけど
第一に父親のせいでもあり、あの母親の血を受け継いでいるということもあるんだろうか。


少し容姿に恵まれ、学生というプレミアな立場を利用し、金がある大人とセックスをする。

そういう暮らしをしている。
バイトもしているがバイトで入ったお金は全部家賃や生活費に。

援助交際で入ったお金はその足し、食費、光熱費の足し、
娯楽。

狭いアパートに住んでいるから家賃は安い。補助もあるし暮らしてはいける。

でも、でも足りないんだよ。
なにかが。
お金で埋めることならできるかも

って思ったけど。


そのなにかは埋めることができなかった。

家に帰りコンビニ弁当を食べて薄い布団で寝る。

明日は土曜だから3人は相手できるかな。
稼げて七万か

なんて考えながら明日の援助交際募集をして決まれば時間を決めて寝る。


このまま目が覚めなければいいのに。