『わぁ…!!』


深い森を抜けた先にあったのは

色とりどりの花に囲まれたお城。



空気が澄んでて、

空は雲一つない青空。

生い茂った草と色とりどりの花たち。

気分がよく歌い出す小鳥に

気持ちよく昼寝をしている鹿。



そんな場所の中心にあるお城は

まるでおとぎ話の中のものに見える。


って、一応ドレス来てるけど

私には不釣り合いだよ!



「おーい!!唯斗ユイトー!!早く来いよー!」


お城のテラスから誰かの呼ぶ声。


「今行くー!」

と、返事する隣のイケメン。


この人、唯斗って言うんだ。



「さぁ、行こう?プリンセス」

と、微笑む彼。

『あ、はい!』

って私…


プリンセスじゃなぁぁぁぁぁい!



手を引かれ着いた先は

誰かが唯斗さんを呼んでいたテラス。


そこには

アリスのお茶会の様な風景が。

唯斗さんをいれ、

5人のイケメンさんがいる。



ん…?

なんかあの人…

なんか見たことある様な…

『あ、私のデザインした服をテレビで紹介してくれた人だ…』


紹介、というか

デートで着て欲しい服なんだけど…


心の中で言ったつもりが

周りにも聞こえてたらしく…


「あの服キミがデザインしたの?!」

と、テレビで紹介してくれた…

チャラ男さん?が言う。