4月29日。
気付くと布団で寝ていた。
確か昨日は…………

考えれば考えるほど思い出せない。
まぁ、別にいいのだが。

そして、俺はいつものように学校へ向かった。
何も変わっていない。いつもの学校。
依然として昨日は思い出せないが。

拓弥「おーい、望ー!」

拓弥の声がする。俺は声のする方へ向いた。

望「おーう、拓弥ー、なんだよ?」
拓弥「なんかさ、祐希が話があるって。」
望「ふーん…んで、祐希は何処?」
拓弥「何処って……何処……あれ?何処だっけ?」

あぁ、知ってるぞ。
祐希は屋上だ。屋上にいるはずだ。
いや、祐希って……誰だっけ?
祐希なんて友達いたっけ?

その時、声がした。

?「よう、拓弥、望。」

俺は死ぬんじゃないかって思った。
だって、そいつの手にはナイフがあったから。