ドキドキしながら回ってきた紙にシャープペンシルで名前を書く。


めんどくさいのもあるけど、目立つことをするのも好きじゃない。



「えー、じゃあ発表します。
まず一人目は男子からにするか。
え〜と」



担任はあみだくじを見つめながら言った。



「高梨だな。高梨に決定!」


「えっ!マジかよ〜!最悪だわ!」



そう言いながら机に項垂れる高梨くん。


嘘でしょ。
私は自分自身の胸の鼓動が速くなるのを感じた。


もし私になったら…


どーしよう!!



「で、次、女子はー



足立だな!」


「嘘〜!!ついてない〜」