その時は突然にやってきた
いつかはくる運命(さだめ)だと知りながらも今月ではない、今日ではない、今ではないと
ただ、ただ何気ない毎日に喜びを感じていた
抱き合えば相手の心臓の鼓動を感じて、言葉ひとつひとつに生を感じ合える存在だった
失うことなんて考えもしなかった
失うと分かっていながらも考えたくないと思っていた

また考えてしまった
さぁ、儀式の時間だ