「叶都おっはよーう!」
ガチャ!!
「………。」
「ほらほらー!起きないと、な,ぐ,る,ぞ?♡」
ガバッ!
「うるせぇーなー!少しくらい寝かせろー!」
「うるせぇじゃないっ!遅刻するよ!?」
はっ?だって今は6時だろ?
「今何時なんだよ?」
「6時40分。」
「は!?…何時までに行かないと遅刻でしたっけ?」
「7時だよ!!!だから言ってるでしょ?ぶん殴られたいの!?」
ウッソーん!
「叶美は、先行っとけ!お前も遅刻になるぞ!最悪30分掛かるんだ、今なら間に合う!」
「うっさいわねー!ここまで待ったなら最後まで待つわよ!ほら準備して!」

★★電車内★★
「ふぅー…ぎりぎり間に合ったな…。」
「もぅ!しっかりしてよー!」
しっかりしろと言われてもねぇ…。
俺は母さんが病気で死んでから一人で生活している。
父さんは、母さんが死んでから廃人になってしまって蒸発した。
だから、俺にできないことは叶美と叶美の両親が手伝ってくれる。
なんだかんだ言ってもコイツには感謝してもしきれねぇ。
「ギリギリ間に合うんじゃない?」
「おぅ。セーフだな。」
「なぁーにがセーフだな、よ!
毎日あんたを起こしに来るのが私の生活の一部みたいになってるじゃないの!」
そんなこんな話しているうちに学校に着き、他の友達と話していた。
「なぁ、叶都ー。」
「あ?なんだよ光太郎(こうたろう)。」
光太郎とは小学校から仲良くなった。
顔は整っている方だと思う。
「叶美ちゃん紹介してくれよー。」
「は!?アイツを?バッカじゃねぇの?アイツのどこがいいんだよ。男女だぜ?」
「バカなのはお前だよ叶都。
今、叶美ちゃんは学年1ってくらいもててるぞ?」
嘘だろ?アイツが?
男女が?
「ないn((殴」
「叶都?なんの話か聞かせてごらんよ?」
「げっ!!!」
「あれ?隣の子誰?」
「うぉ!本物の叶美ちゃんじゃん!
俺の名前は光太郎!仲良くしてね!」
「光太郎くん?あぁ!叶都の友達か!よろしくね!」
あれ?叶美ってこんなんだっけ?
…優しくね?
『おいっ、どこが男女だよ?』
「…だな。まぁ、仲良くしてやれ。」
スマンな光太郎。
俺にはお前の夢を壊すことなんて…できねぇよ。
「まぁもうすぐ授業だし、また放課後な。」
「ぅん、じゃあねー」
ぅんだってさ…!
どこの女子だよ!