ケータイ小説 野いちご

たんぽぽ

*消えない想い


8月上旬。

大ちゃんとさよならをしてから、約3週間。

菜摘は毎日泣いてばかりだった。うまく笑えなかった。

大ちゃんのことを考えない日なんか1日もない。

忘れられるわけがない。



「暇だねー」

「ね。何しよっか」

夏休みに入ってからは、ほとんど理緒の家にいた。

由貴、麻衣子も暇さえあればきて、4人でだらだらと過ごす。

みんなには、大ちゃんとのことを詳しく言ってない。

もう会ってないとだけ伝えてた。



「なっつ、携帯鳴ってるよ?」

日付が変わる頃、テーブルに置いていた菜摘の携帯が震えた。

画面を見ると、相手は植木くん。

植木くんとは卒業して以来会っていない。連絡がきたのも久しぶりだ。



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