秋が来て、冬が来た。

 そして、ある日。
 一通の封筒が届いた。

 差出人は、笹山さんだった。

 そこには、結婚式の招待状が二枚入っていた。

 [私、笹山 美香は、菊池 通と結婚することになりました。
 つきましては、下記日程にて結婚式を行います。
 一枚は、アンタの分、もう一個は恭子の分
 二人仲良く出席してな]

 俺達は、笑いながらその手紙を見つめてくすりと笑った。

「結婚式いいなぁー」

 恭子が、羨ましそうに言った。

「次は、俺達の番だね」

「うん」

 恭子は、嬉しそうに頷いた。

 俺は今、しあわせです。

   -完-