『助けならここにいるけど?』 この声と同時に、気づいたら、私の髪の毛を掴んでいた男が呻き声を出して目の前に倒れこんでいた。 驚きで、あんぐりしていると、 「君、大丈夫だった?」 助けてくれたのは、メガネをかけた茶髪の男の子。 はい!助かりました!ありがとうございます!! と、言いたいところだけど、声が出ない…。 私はこくんと頷いた。