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ある日、私は王である父様に呼ばれ、レインと一緒に王間へと来ていた。


「父様、どうかしたの?」

「ケナン王、お久しぶりです。私はこちらに控えています」


レインは壁際に立ち、私たちから距離を取る。



こういう時は、礼儀正しいんだよね。
騎士って感じ!
いや、騎士なんだけども。


「遅かったなぁ!ガハハッ」


しかも、何故かスヴェンまでそこにいる。


え、何なの、本当に。
わけが分からない。



「あぁ、まずい事が起こってな。レイン、お前にも関係する事だ、近くに寄ってくれ」


「は、はぁ……」


私とレインは顔を見合わせて首をかしげた。


そういえば、周りには大臣と父様、私にレイン、そしてスヴェンしかいない。


「人払いなんかして、嫌な予感しかしないんだけど…」


まさか、私の血の事?
それとも、ヴァンパイアの事?
継承の事とか、色々ありすぎて分からない。


「スイラン、お前の血の事が外部に漏れた」

「!!!」


なんでっ!!?
私の血の事は国家秘密事項なはずなのに!!


私は胸元の服をギュッと掴む。
物凄い不安が襲う。