ケータイ小説 野いちご

月明かりと薄桜 -誠の絆-

第三章
あなた達の心になる



「左之さん…!疲れてらっしゃるようなので一旦睡眠をとったほうが…」




もうとっくに日は明けてしまっている

でも仮眠くらいはとらないと

体ももたないし体調を崩してしまう


でも左之さんは

自分のことより人のことって感じだった




「そりゃお前もだろ?ずっと俺らが帰ってくるのを待ってたって聞いたぜ?」



私の肩に頭を落としてふっと笑う彼

彼が話すたびに息が耳にかかってくすぐったい



「眠いならこのまま寝たっていいんだぜ?」


「じょ、冗談言わないでください!」



左之さんはどうしてこんなかっこいいことをサラっと言えるの…!?


そういうのに慣れてない私は左之さんのペースに乗せられそうになる


そして彼は"冗談じゃねぇよ"なんて言って口を尖らせている


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