それから月日は当たり前のように過ぎていった




消えかかった私の両手


あの日から毎晩のように

体のどこかが消えかかる



薄くなって元に戻って

また薄くなって…その繰り返し


だけど昨日、一昨日あたりから

それが激しくなってる気がする



いつもは手だけ、とか

足だけ、とかだったのに

昨日一昨日は両手両足消えかかったり…

一番驚いたのは

体全身がうっすらだったけど消えかかったこと




私が現代に帰るのも近いのかもしれない

もう少しで新選組のみんなともお別れ

普通の高校生に戻るんだ…



そう思うと

やっぱり寂しいな…




「凛、ちょっといいか」




沖田さんの部屋の前の縁側に腰掛けて

どうするものかと考えてると

ふと声が掛かった




その声の持ち主は…

ちょっと遠慮気味な土方さんだった