「ねぇ。
今日、一緒に帰ろう」




蓮くんにそう言われたのは、体育が終わった時。




「うん…っ」




この人が彼氏なんだと思うと、些細な会話ですら緊張してくる。



モデルだもんね!



…って



忘れてたけど、蓮くん、モデルじゃん!!



それがこんなパンピーな私と付き合ってるなんて
バレたら大変だよね!?




「い、一緒に帰るって、
誰かに見られないかな!?」



「大丈夫。
バレても平気」




よくないよ…蓮くんに迷惑かかっちゃうのに




「迷惑じゃ…ないの?」



「南月ちゃんと一緒にいて、迷惑なわけないから」




───ズキューーン!!



モデル王子様スマイルヤバい。心臓爆発しちゃうよ。