───結局、



中学の話は、晴希先輩のことばっかりになってしまい、



山岡先輩のことは、何も聞けずに昼休みが終わってしまった。







午後の授業の教科書を取りにロッカールームに行ったら




「おいブス」



「はわっ!?」




突然、背後から低い声がした。



って言っても、こんなことを言うこの声は、アイツしかいない。




「……なん…、なん、の、用!?」




びび、ビックリした…



振り返ったら、かなり近い位置に高木くんの顔があって。



思いっきりどもってしまった。