目が覚めると、久々に寝た気がした。

けど、まだ寝れる気がしてクスクス笑っていると

『朝から何がおかしい』

えっ?
顔を上げると、雅樹の優しい笑顔が目の前にあった。


「えーっ!!きゃーっっっ!!」

あまりの驚きに叫んでしまった。


けど、すぐに昨日の出来事を思い出し
雅樹に謝った。

「お…おはよう…」
誰かに言うのは久しぶりすぎて
恥ずかしい。朝から赤面だ。

『フッ…おはよ』
『で、何か笑ってた』

それが気になっているようで、
ちゃんと説明をしたら


ニカって笑い
『なら二度寝する』

そう言いながら私を抱き寄せた。


いやいや、寝られないです。
こんなに密着してたら、心臓がもたない。
しかも一緒のベッドだし…


ん?
ベッド?

私、ベッドで寝たかな?


ちがーう!!
私は雅樹にソファで寝てしまったこと
ベッドまで運んでくれたことの謝罪とお礼を言った。

雅樹は気にするなと言ってくれたが気にする…

それに、いつまでも寝てられない。
朝ごはん、用意すると伝えると
雅樹もベッドから出た。