涼太へ

私は心の中で手紙を書いています。
でもこの手紙は貴方に届くことはありません。
どうやら私はもう貴方に会えないようです。
…うん、手紙って変に改まっちゃう。
いつも通りの感じで頑張るよ。


私が転校してきた日、自己紹介する前の先生の長い話のときに貴方に自然と目がいったんだ。
そこから気になってた。
今思うと転校初日から涼太が好きだったみたい。


毎日図書室に行ったのは本が読みたいのもあったけど、一番の理由は涼太とおしゃべりがしたかったから。
毎日、違うあなたが見れてすっごく楽しかった。
学校が楽しかったのは由香里とかクラスの皆が優しかったのもあるけど、涼太のおかげだなって思ってる。


実行委員に選ばれたのも、涼太と一緒に委員会ができるのもすごく嬉しかった。
こんな形で終わってしまったけど。
だけど貴方のためにこうなったから嬉しいです。