「あの、翼にお願いがあるんだけど…」 「ん?何?」 ある日の休日、テレビを見ている翼の横に正座で座る私。 「今度ね、文化祭があるんだけど…」 「へー。もうそんな時期か」 「うん。それでね、私のクラスでオリジナル白雪姫をするんだけど…。私が白雪姫になっちゃいまして」 「は…?」 ポカーンと口を開けたまま、翼が床にリモコンを落とす。