放課後。


私は、寝坊してカフェに行ったことから、イケメンおにーさんに会って好きになったことを話した。


「うわ!そのおにーさんマジイケメンじゃん!てか財布忘れるとかマジでバカ。」


「でっしょー!今は好きな人できて機嫌がいいから、バカ発言にはスルーしてあげましょう」


なんて心が広いんでしょうか。


「で、その人の名前は?どんな人?」


どんな人って…


「えっとねー、黒髪で、落ち着いたかんじで、大人っぽいんだけど、笑顔がちょっと子供っぽくてかわいいんだよねー」


あの笑顔を思い出すだけで、顔の筋肉がふにゃんってなる。


「ふーん。で、名前は?」


「知らない。」


「知らないの!?それじゃあどうにも出来ないじゃん!」


そういえばそうだね。


名前ぐらい聞いておけばよかったかも……