あいつを見ると、
ドキッとする。
あいつと目が合うと、とても柔らかい笑顔を向けてくれる。
早く気づけよ菜々子。
俺はお前が好きなんだ。
みんなの頼み事を断れないからっていつも一人で頑張っている。
嫌な顔ひとつもしない。
むしろ楽しそうに仕事をしているお前は、本当にすごいと思うんだ。
俺にはそんなこと出来ないだろうな。
たまにお前は切なそうな顔をしている。
俺はとても心配。
俺には告白する勇気もない。
ちっぽけなプライドがいつも邪魔ばかりしてくるんだ。
でも、いつか必ず言うからな。
準備しとけよ、
もうそろそろ。頑張れる気がするから。
待ってろよ、
菜々子