家に帰って、あたしは本格的に掃除をし始めた。
使うものと思い入れの強いもの以外は全部捨てた。
あ、これあの時のだ、とか、たまに昔を懐かしみながらする掃除は、意外と楽しかった。
ほとんど掃除が終わって、
あと残るのは、君との思い出の品。
………なんか、やっぱり捨てるのもったいないなぁ。
でもここにあったら確実にずっと引きずる…。
いやでもあたしの大好きなキャラクターいるし…。
とりあえず、お菓子の箱は捨てよう。うん。
そう決心して、3秒ほどそのお菓子を手に持って見つめ、ゴミ袋にズボッと入れた。
…………やってしまった。
そう思いつつどこかスッキリしたあたしは、残りのものも時間はかかったけど、全部ゴミ袋に入れることができた。
…………よし、これでいい。