大きな破裂音に促されるように、青白い炎は火柱となり建物全体を包み込んだ。


けたたましいサイレンと飛び交う怒号が静寂にこだましていく。


真っ暗な闇に浮かび上がった灼熱は、見るものを無意識に惹き付ける神々しさと禍々しさを内包していた。




それは、人智と傲りと偶然がもたらした終わりの始まり。