今日は仕事。


事務関係の仕事なので、ほとんどパソコンや書類を触ってばかり。
目が疲れてきた…。


「はい」


目の前には、小さな袋。
渡してくれたのは、ひとつ年上の先輩だった。


名前は多川さん。
男の人で、優しいオーラが体から出ている。


「なんですか? これ」


ガサガサと、袋から中の物をだす。
そこには、新品の目薬。


「いいみたいだよ、この目薬。 みんなつかってるって」


目薬に、いいも悪いのもあるんだ。
…って、そりゃあるよな。


「あげるよ、それ」


「え!いいんですか?」


今目が疲れてたから、めちゃありがたい!
私はお礼をいって、目薬をさした。


「目薬のお礼に、ジュースでもおごりますね」


そういうと、多川さんは


「ジュースはいいから…今度デートしてくれないかな」


へ?デート?


潤ったはずの目をパチパチと瞬きをして、多川さんを見た。