「「「お先に失礼しまーす!」」」



「はーい、また明日〜」



後輩や同じ学年のみんなも帰ったあと、私は体育館で部活の報告書を書いていた。


あー、お腹減ったのになぁ〜。


それに日向くんも待ってるし、パパッと適当に書こう!



そう意気込み、シャーペンを握ったとき、誰かが体育館に入ってきた。




「あ、南じゃん。お前も報告書?」



そういって報告書の紙をピラピラさせてきたのは中井だった。


彼もバスケ部の部長だ。



「そーそー。てかこの報告書、無駄に長いからやだよ〜。」



「わかるわ〜それ!」



中井は私のとなりに座り込み、報告書を書いていく。