それから、何事もなく8月は終わった。

9月に入り気候もだんだん涼しくなってきた。
私は毎日チャットに〝大好き〟とか〝好きだよ〟とか〝愛してる〟と書いていた。
でもこの頃は、ずっと思っている事を言えないし言ってもらえないしで少し病みかけていた時期でもあった。

私は、林ちゃんが苦手だった。
林ちゃんは、私が嫌いだった。
そう、このことを言えないし言ってもらえないしで病みかけていたのだ。

林ちゃんは、私に隠しているつもりなんだろうけど私に隠し事なんて出来るわけがないんだ。
だって私は、人の思考を読んだり近い未来を予想するのが得意だから……
ごめんね、言えなくて。
ごめんね、弱くて。
いくら謝っても足りないけど……

何も言えず、2週間が立ちレイネ達は1ヶ月記念を迎えようとしていた。
私は、今でもハッキリと覚えてる。
私達の運命が自分の予想と反対の方向にいくことを祈っていたことを……