ケータイ小説 野いちご

Change!俺とアイツの怒涛の9ヶ月日記

まずは環境だろ?

病院を後にすると、俺は花音の家の車に乗せられてマンションに帰って来ていた。


「おい、姉ちゃん。そっちは海司ん家だよ。うちはこっち」


おっと、そうだった。


花音の家は隣だった。


ガチャンとドアを開ける花音の父ちゃん。


花音の家族に続いて俺も家の中に入った。


そう言えば、花音の家にあがるのは初めてのような気がする。


へぇ…。


同じマンションでも、間取りがちょっと違うんだな。


俺の家とトイレの位置が逆だ。


長い廊下を通り抜けると、花音の家のリビングへと入った。


「さすがに今日は疲れたよ。お前が目を覚ますまで、気が気じゃなかったからなあ」


そう言っておじさんが、椅子に腰を下ろした。


「買って来たお弁当、食べちゃいましょ。

ほら、花音も蒼太も早く座りなさい」


おばさんに言われるまま蒼太の横に座ったけど、俺は目の前の光景にギョッと目を見開いていた。


なんなんだ?このダイニングテーブル。


書類やら本やらお菓子の箱やら調味料やら。


なんで食事するテーブルにこんなものが一緒に置いてあるわけ?


よく見ればこの部屋……。


脱いだ服は脱ぎっぱなし。


床に物がゴロゴロ転がってるし。


ここ、本当に人が住む家?


「花音、顔が真っ青だけど大丈夫?」


「え…?」


自分の発した声にビックリした。


これは間違いない。


花音の声だ…。


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