遡ること数時間前。 私はいつもの場所でけーちゃんを待っていた。 いつもの場所というのは私達の通う高校の裏門前。 けーちゃんは私の隣の家に住む1個下の男の子。 いわゆる幼馴染みってやつ。 小さい頃から私のそばをついてきて本物の弟みたい。 犬みたいにキラキラした目で慕ってくるからつい私も可愛がってしまうのよね。 「あーちゃん、ごめん待った ? 」 颯爽と駆け抜けてきたけーちゃん。