私の言葉にけーちゃんの表情が変わった。

「…弟 ? 」

「だって私のこと姉みたいな存在だと思ってるでしょ ? 」

これは事実。
女として見られたことなんてないと思う。

「杏璃。俺も男なんだけど。」

台所の明かりに照らされ妖艷に光る瞳が私をとらえる。

「けーちゃん ? 」

杏璃なんて1度も呼ばれたことなかったのになんで…。