バイト先のロッカーの中から出てきたのは、一通の手紙。

一見、ラブレターのような外見。
だが騙されない。それがあたし。

蛍光灯に透かして中を見てみれば、剃刀が入っているのが分かった。

「……やること古いなあ…」

気を付けてそれを開く。これって何ゴミになるんだろう、粗大ゴミじゃないし生ゴミじゃないし。

ロッカー室から休憩室に移動した。パイプ椅子に座って考えていると、入り口から足音がする。

「何やってんの?」

同じくらいにバイトに入った他校の男子。

「三芳くん、剃刀って何ゴミ?」