「かーんーだーくんっ♪」




満面の笑みのあたしとは裏腹に、ものすごぉーく気ダルそうな神田くん




「おまえ、また来たの」




う・・・そんなダルそうにあしらわないでっ





「あたしの硝子のハートが・・・」




「鉄のハートの間違いだろ」





「な、なんとっ・・・」




神田くんってば日に日に毒舌っぷりが増しているような





でも・・・






でもでもそんな神田くんでも私は変わらずっ!



「大好きっ!!!」

「俺は嫌い」




ガーンっ・・・即答・・・



毎日このやり取りをしてるとはいえ、傷くことに代わりはないのに・・・





「雪翔ーお前酷いな〜こんな可愛い子に」




そう言いトンッと神田くんの肩に腕を置き寄りかかるこの男子、柊 和人【ひいらぎ かずと】くん




「重い・・・」




「柊くん、相変わらずチャラいね」




この人はチャラい・・・兎に角チャラい


だって人のことさらっと〝可愛い″とか言えちゃう辺りそうじゃない?




「え、そ?ありがとう♪結愛ちゃんも俺に乗り換える気になった?」





「神田くん!大丈夫安心して!私は神田くん一筋だからっ!!」





「俺には関係ない」



と、益々不機嫌になりつつある神田くん




おっと、今はこれくらいにしておこう




「それじゃあまた来るねっ!」




「結愛ちゃんってやっぱ面白いねっ」





「アホなだけだろ」




なーんて台詞を背中に受けながら自分の教室へと走り戻る私、星野 結愛【ほしの ゆあ】