挨拶が終わって、さっきまで居た幹部室に戻る。


「未衣ちゃん良かったねー!」


「うん。ありがとー」


「未衣ちゃんが姫になってくれて安心したよ。」


「どうしてー?」


「俺、未衣ちゃん以外の女が姫になってたらここ辞めてたかも。

ストレス溜まってハゲる。」


笑顔で酷いことを言う海くん。

それに思いっきり頷くこーちゃんとりっくん。


海くんこわーい。

…全然思わないけど。


どうして他の女が嫌なのかは、愚痴って言うか説明が長くなりそうだから聞くのやめとこー。


「海くんがハゲ……っぷ。」


想像してみたら思わず吹いちゃった。


「未衣ちゃん……」


海くん、目が笑ってないよー。

ちょっと怒っちゃった。

でも、ハゲるって言った海くんが悪いんだもーん。


あたしは悪くない。

だから気にしなーい。