「何でこうもうまく行かないのかな?」


ハァっとため息を吐きながら机へと塞ぎ込む。


昨日はずっと同じクラスになれる事を祈ってたのに…。


「まーま。俺と一緒のクラスなんだからラッキーだろ?」


「……亮平と同じなんて、嬉しくないもん」


「お前なー。他の奴らを見てみろ」


亮平に言われるままあたりを見回すと、女子の輝く視線が亮平へと集まっている。


「亮平、顔だけは良いもんね。顔だけは」


「馬鹿野郎!!俺は勉強も出来るんだからな!!」


私より成績は下のくせに……。