「莉珠ちゃん!これ、3番テーブルにお願い!」

「はーい!」

「お待たせしました、特性とんこつラーメン大盛りでこざいます!」

「ちょっとー、もう随分待ってるんですけどー!まだー?」

「はい!申し訳ありません。ただ今お持ちします!」

「店長ー!これってー…」

「あー、わりわり。じゃあこいつは…」

賑やかに沢山の人の声が聞こえる。
そう、ここは何を隠そうラーメン屋。
もはや女子高生がバイトする所でもないだろ、と思うかもしれないが、実際ここで働いている女子高生がここにいるのでそのようなツッコミは自重していただきたい。

月、木、土曜日はここでバイトをしている。

地元ではなかなかの人気店で繁盛していて忙しいが、働きたい人も多いため、週3でも間に合っている。

そんな中でも滅多にトラブルが起きない。例えば、誰かがお皿を割ったりだとか、注文ミスだとか。

そこも、この店のいいところだと私は思っている。

味よし、値段よし、対応よし。
こんないい店、なかなかないと思う。

「すみませーん。」

「はーい、只今お伺いしまーす!」

よし、私も仕事へ戻ろう。
改めて気を引き締めて、呼ばれた元へと向かった。