ハッハッ………

「どっち?!」
{そこ、曲がって…そっち!}
「うー、迷路じゃんかああああ!」

➖数十分前➖

{翡翠君。連れてかれちゃったの。落ちてきた場所が違かったみたいで…僕もそこに居たんだけど…王宮の人たちで…}

「怖い人?」

ブンブン!と、横に首を振るラーラ
怖くないよ、と、説明してくれる

{その…翡翠君と消えた王子の顔が丸々同じって言うか、双子かっ、てくらい似てて…連れてかれた、笑}
「笑、じゃない!どうするの!?」

{助け出せばいいんじゃないかな?}
「分かった!で……どうやってでるの?」

{こっちに……いけ……ば………あ}

角を曲がった瞬間
大きな生き物に出会った。

「{ぎゃああああああああっ?!}」

➖そして今に至る➖

「まだ、くる!怖いじゃん!」
{いや、王宮の人じゃないから!あれは番犬、あれでも遊んでるつもりなの!}
「どこが?!」
振り向くが
思い切り走って来てる。
{あっちは、そう思ってるの!でも、噛みつかれたら、本当死ぬよ!}

「はいぃぃ?!?!」

私達はとにかくがむしゃらに走っている