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「ハァ…ハァ…ッ…どこ…」


翔琉を追いかけて来たものの
全く見つからない


空はもう茜色に染まっていた



翔琉が向かいそうな場所…



「…あ…もしかして‥‥っ!!」



私は急いでその場所に向かう

“バンッ”

勢い良くドアを開けると
その場所に 翔琉は居た



「翔琉…ッ」


駆け寄った私は翔琉を後ろから抱き締めた




「結映…なんで来たんだよ…ッ」


こちらに顔を向けてくれず
私には翔琉の表情は見えない


「お前は…アイツを選んだんだろ…ッ」


「違うの…!!」



私は翔琉の言葉を遮った


「…確かに私にとって、タクは特別な存在だった」


「…」



「でも…それはお互いに傷を舐め合ってただけなの…ッ」



「…」




「今…私が一番…大事なのは…ッ…翔」


名前を呼ぼうとした瞬間
…私は翔琉に正面から抱き締められていた



「もういいよ…もう分かったから…ッ」



「翔琉…ッ」



「俺から言わせて…結映」



翔琉は私の目を真っ直ぐ見つめて
言った



「結映…俺が守るから。…俺と、付き合って下さい」


「…っはい…ッ」


そして翔琉は静かに唇を重ねた
初めてのキス

…涙のせいで 少ししょっぱかった


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臆病で何も出来なかった私
縋っていたのは 偽りの愛


それでも気付いた
本当に求めてた 真実の愛


やっと巡り会えた この幸せ
今度こそ 絶対に離さない


気付いた想いに身を委ねて
君の隣で 笑っていたい




《気付いた想いに》