面接前日①


ピピピピッピピピピッ。

猛々しい電子音が部屋内に鳴り響く。

どうやら、特定の時間になると鳴る目覚ましが、俺を夢から覚めさせようと容赦なく攻撃してきたようだ。

だが、俺はこんなものには屈しない。意地でも屈してたまるものか。

自分で言うのもなんだが、こういう鋼の意思を持った時の俺はめっちゃ強い。
今まで曲げた事はそんなにない。

鳴り響くベルと、動かない俺。

そんな一歩も譲らない意地の張り合いが続く。