Dear→千夏

From→翔太
―――――――――――――――――――
明日の放課後、屋上で待ってる。



どうしよう。
このメールが送られてきたのは、昨日。
つまり、屋上に行かなければいけないのは..


今日――――――――――。

でも、行かなきゃ。
よし。
行こう。






ギィ..









そこにはもう、私の大好きな人がいた。





「来てくれて、ありがとう。」

私が大好きな笑顔。
もう二度と見れないと思ってた。

「うんん。」

「最後に最低な俺の話を聞いてくれる?」

「..分かった。」

「ありがとう。」

「で、どうしたの?」

あーあ。こんな言い方しかでいないなんて..

「うん。
今までごめん。でも、俺、本当に千夏のことが、好きだ。大好きだ。」

「..うん。」

あぁ。
泣きそう。必死に涙をこらえて、聞く。

「それで、俺ら、やり直せないかな。」

うん。やり直そう。
私もまだ翔太が好き。大好き。
でも、私の口からでたのは..

「ふざけないで。
私の思いも知らないで、そんなこと..よく言えるわね。
あんたなんか、嫌い、大嫌い‼」

嘘。嘘。嘘。
大好きだよ。

「あっ‼ちが「うん。だよな。変なこと言ってごめん。今までごめん。幸せになってね、好きだった。ありがとう。」

私の言葉を遮って言った翔太。
今にも、泣きそうな笑顔で。そういって出ていった。

「うっ..グス..しょうたぁー..」

“好きだった”過去形になった、彼の言葉。

なっちゃんが屋上に来てくれるまで、
ずっとずっと
泣いていた。


ごめん。ごめんなさい。
翔太。
大好き。














―――――――――――サヨナラ。