次の日。




「先輩、おはようございます。」



「ん?あぁ。はよ。」




朝、先輩に挨拶すると後ろから、



「美桜。」



新大の声がした。



「あ、新大、おはよっ!」



ニコリと笑って言うと新大は一瞬目をそらしてから先輩を見た。



「……おはようございます。」



なぜか先輩を睨む新大。



先輩は新大のその態度に苦笑している。



「野原、友達?」



「あ、はい。坂本 新大、幼なじみです。」



私がそう言うと先輩は新大に笑いかけた。



「俺は如月 一馬。知っての通り、この子の部活の先輩だから。よろしく。」



すると新大はドンッと近くにある壁を殴った。