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「おぉーい。ケロ、そんなとこおらんで、コッチ来いや」


「嫌だ、寒いじゃないか」


「なんでぇ」


「星はココからでも十分見える」




ある日、とある船の上。真夜中に甲板に寝転ぶ男とその様子を隅っこで眺めている女がいた




「確かにそうやけど……あ、流れ星」


「………」


「何かすっごい複雑やわぁ」


「なんで」


「なんでってそんなん、綺麗やけど、見たくないのが本音やもん」


「………まぁ、確かにね」




男は勢いをつけて、起き上がり、そのままの勢いで立ち上がった。



遥か彼方の地平線を見つめながら、女の方はと歩いて行く



「……叔父でも、獅子王の位置はわからへんのか」


「おおよその見当はついてそうだけどねー」


「ケロも?」


「そりゃ。この世界でもっとも巨大で、人が住めない土地がある大陸が最も怪しいでしょーが」


「………そういう事か。確かに第四大陸は、砂漠やら火山やら、多いもんなぁ」


「そこの何処かはわからないが……この話は別の所でしようか」




男が女の元へたどり着いた時、女はその場を立ち上がり、船内へと入った。男は黙ってその後を着いて行く。